「乱数調整」とは?
ポケモンを捕まえた時に、その個体値はランダムで、毎回異なります。
しかしランダムと言っても実際は、以下の3つの条件によって決まっています。
(A)DSのMacアドレス
(B)DSの時間で何時何分何秒にゲームを起動したか
(C)DSの時間で何時何分何秒にCギアを起動したか
(D)その他の内部関数
自分の思い通りの個体値を持ったポケモンを手に入れるためには、
この(A)(B)(C)(D)をどのような組み合わせにすればいいのでしょうか?
それを調べる「BWroop」というツールが存在します。このツールの使い方を紹介していきます。
まず最初に、BWroopの作者さびたコイルさんのサイトで、BWroopをダウンロードして解凍してください。
※使用上のトラブルは自己責任になります。
10月6日時点で最新バージョンは「ver1.02」です。
解凍すると、「BWroop.exe」というファイルが見つかります。これがツールなので、起動させてください。
次の項目からは、このツールの使い方を解説していきます。
(1)MACアドレスを入力
まず最初に、ツールの最上部のこの部分の説明です。
MACアドレスとは、DSの製造番号のようなもので、1台1台ごとに違います。
表示方法は、DSiとその他で異なります。
DSliteでは、ポケモンを起動してスタートメニューで「Wi-fi設定」→「オプション」→「本体情報」。
DSiやDSiLLでは、DS起動後に「本体設定」→「インターネット」→「オプション」→「本体情報」で表示できます。
「27-CE-E8-48-27-7E」といったように、数字とアルファベット12文字が表示されます。
これの右側6桁を、ツールの最上段に入力してください。上記の例では「48」「27」「7E」です。
また、ボルトロス・トルネロスを探す場合は「徘徊」にチェックを入れましょう。
※MACアドレスは毎回同じです。
同じディレクトリに自分で「config.txt」というテキストファイルを作り、
1行目〜3行目にMACアドレスを書いておくと、ツールが起動時にMACアドレスを自動認識します。
便利なので必ず設定しておきましょう。config.txtの例はコチラ
(2)左上ゾーンに入力
次に、ツールの左上にあるこの部分の説明です。
空欄を全て埋めてください。
「下位2byte」「最大消費回数」の部分は、今は細かい意味は考えてはいけません。
パソコンが古くなければ、下位2byteに600〜1000、最大消費回数に30と入力してください。
(パソコンが古いと計算が遅いので、600〜700などにしないと計算が終わらないかもしれません)
個体値の欄には、希望の個体値を0〜31で入力します。
めざパ(めざめるパワー)を使った場合のタイプと威力も、希望があれば入力します。
以上を入力したら、「計算」ボタンをクリックします。
5分〜10分くらい経つと、result.txtというファイルが作成されて表示されます。
「下位2byte」と「最大消費回数」が大きいと計算に時間がかかりますので、
終わらない場合は600〜800、12など、小さい数字にしてみて下さい。
※なお、このツールで様々な計算を行うと、そのたびに別の黒い画面が出てきますが、
この黒い画面が自動で消えてくれない場合があります。
そこで、計算が終了したら、黒い画面は右上の×ボタンを押して自分で消してください。
そうしないと、ツールが動いてくれません。
(3)result.txtの中身を読む
result.txtには、以下のような情報が書かれています。
>raw初期seed,消費数,H,A,B,C,D,S,めざパ,威力
>A1010172,10,31,31,31,27,31,31,あく,70
>810501BE,19,31,31,31,12,31,31,でんき,59
>0108017A,17,31,31,31,19,31,31,あく,70
1行目しか無い場合は、指定した範囲で該当の情報が検索できなかったことを意味します。
その場合は、「下位2byte」の右側と「最大消費回数」の数字を大きくしてください。
または、個体値の条件を低くしたり、めざパの設定を「指定無し」「30」以上にして下さい。
2行以上あった場合は、(2)で入力した条件を満たすraw初期seedが見つかったことになります。
「raw初期seed」という言葉の意味は、今は気にしないで下さい。
とにかくあなたは(2)で入力した条件を満たすraw初期seedを手に入れました。
上の例では、「A1010172」というraw初期seedは
「消費数10を行うことよって、HP31,攻31,防31,特攻27,特防31,速31の個体値を持ち、めざパがあくタイプ・威力70のポケモンを入手できる」
ということを意味します。
(4)左下ゾーンの入力
次に、ツールの左下部分の説明です。
まずDSを起動しておきます。
そしてスタート画面で「ポケモンBW」を選択した瞬間に「起動」ボタンを押してストップウォッチを開始します。
ゲームを開始する際にもCギアをONにするかどうか聞かれますが、ここではONにしません。
そしてゲーム開始後に改めてDSの下画面でCギアの電源ボタンを押し、
「はい」を押すと同時に「Cギア起動」ボタンを押してストップウォッチを停止します。
これで、秒数の測定が終了です。秒数の0.1秒以下の部分は不要ですので、気楽に測定してください。
また、CギアをONにした瞬間のDSの日時も入力してください。
さて、そのまま野生のポケモンを捕まえてください。最初に出会ったものを捕まえる必要があります。
捕獲後にセーブの必要は無いので、マスターボールを使っても構いません。
そして、捕獲したポケモンの個体値を調べます。
個体値を調べやすいよう、捕獲するポケモンは高レベルが望ましいです。Lv60以上を狙いましょう。
ポケモンの個体値調査には個体値計算ツールも使ってください。
ふしぎなアメも駆使してください。
個体値が特定できたら、「個体値」の欄に入力しましょう。
HはHP、Aは攻撃、Bは防御、Cは特攻、Dは特防、Sは素早さです。
以上で左下ゾーンの入力は完了です。
「初期seed計算」ボタンを押すと、「raw初期seed候補」が表示されます。
「採用」ボタンを押してください。
さっきもraw初期seedを調べたのに何でまた、とか細かいことは考えてはいけません。
※今回使った「秒数」と「raw初期seed候補」は毎回使えます。
同じディレクトリに自分で「config.txt」というテキストファイルを作り、
4行目に秒数、5行目にraw初期seed候補のラスト4桁を書いておくと、ツールが起動時に自動認識します。
便利なので必ず設定しておきましょう。config.txtの例はコチラ
(5)右下ゾーンの入力
ツールの右下部分の説明です。
まずは(4)で調べたデータを右下ゾーンに転記していきます。
「狙うraw初期seed」の所には、(3)で得たresult.txt内に書かれた8桁のraw初期seedを入力します。
result.txt内に2つ以上のraw初期seedがある場合は、「消費数」が小さいものを選びましょう。
ここで、「消費」という数字の示す意味について説明しておきます。
「消費」は、128歩歩くごとに、手持ちのポケモン数と同じ数だけカウントされる数字です。
例えば「消費4」の場合は、手持ちポケモン4匹の状態で128歩あるいてから敵と戦闘するとうまくいくのです。
なので、一般的に消費は小さい方がやりやすく、5以下だと最高です。
また、「消費7」だと手持ちポケモン1匹で128×7歩あるかないといけないので、
「消費10」の方が、手持ちポケモン5匹で128×2歩で済むので楽です。
日時と「以降」を適当に指定して、
「秒」の所には(4)で左下のストップウォッチで計った時間を入力。
「下位」の所には(4)で「採用」した「raw初期seed候補」の最後の4桁を入力。
これで右下ゾーンの「計算」のボタンを押すと、一番近い日時を検索します。
すると「起動」と「Cギア」の横に時間が現れます。
ここで現れた時間通りにゲームを起動し、またCギアをONにすれば良いことが分かりました。
DSの時計を、その時間の直前に変えましょう。
(6)実際に捕獲
さて、ついに(5)で何時何分何秒にゲームを起動・Cギアを起動すればいいか分かりましたが、
まだこれでは完璧ではありません。
何故なら、(5)で表示された時間は本当に起動すべき時間と若干ズレているからです。
そのズレがどれくらいか調べるために、まずは
(5)で表示された時間通りに一度ポケモンを捕獲してみます。
具体的な手順は以下の通りです。
・(5)で求めた時間通りにスタート画面で「ポケモンBW」を選択(秒さえあってれば0.1秒の位は関係ない)
・(5)で求めた時間通りにCギアを起動(こちらは0.01秒単位で合うよう意識。但しちょっとずれてもいい)
・(2)に書かれていた「消費数」に対応する手持ち匹数・歩数を歩く
なお、Cギア起動前に消費を行うと失敗します。スプレーは使っても大丈夫です。
変な行動で消費数が増えるといけないので、
事前に手持ち匹数を調整してセーブしてから行うと良いでしょう。
これで目的のポケモンに話しかけ、マスターボールなどで捕まえてみましょう。
次に、ツールの右下ゾーンの一番下の3行を入力していきます。
「個消費」の所では消費数を入力。
その右では、捕まえたポケモンの名前とレベルを入力。
「上位1byte±」を1、「下位2byte±」を60にします。
(これでゲーム開始時間が±1秒ズレでもOK、Cギア起動が±60フレーム=1秒ズレてもOK)
これで「初期seed確認リスト」をクリックすると、zure.txtというファイルが登場します。
※zure.txtの見かた
ファイルには「raw初期seed」とポケモンの個体値が並んでいます。
先ほど「上位1byte±」を1、「下位2byte±」を60にしたならば、
raw初期seedの最初の2文字は全部で3種類あり、その3種類それぞれに最後の4文字が121種類あります。
ファイルの中央あたりの行に「★」印が付いていますが、その行が今回狙っているポケモンです。
Cギアの起動が60分の1秒ずれるごとに上か下のポケモンになってしまうので、
まずは先ほど捕まえたポケモンのステータスを探してみてください。
(但しzure.txtに書かれているのは性格補正前の数字なので、自分で1.1倍/0.9倍します)
そして、見つけた行と★の書かれた行を見比べて、raw初期seedの最初の2文字が同じかどうか確認します。
raw初期seedの最初の2文字が違った場合は、スタート画面で「ポケモンBW」を選択する時刻が失敗です。
見つけた行が★より上にあれば1秒早かったことを示し、下にあれば1秒遅かったことを示しますので、
一旦ゲームをやめて、「ポケモンBW」を選択する時刻を1秒ずらして再挑戦しましょう。
raw初期seedの最初の2文字が同じなら、次に、見つけた行と★の書かれた行が何行離れているか数えます。
捕まえたポケモンのデータが★より上にあれば、Cギアの起動が早かったことになります。
また、★より下なら遅かったことになります。
ずれてる行数×1/60が、ずれた秒数です。
例えば捕まえたポケモンが★より24行上の個体値だったら、
24×1/60=0.40秒だけCギアの起動が早かったということになります。
これにより、「(5)で表示された時間と本当に起動すべき時間とのズレ」の計算に成功しました!
(7)ついに本番アタック
(6)により、(5)で「Cギア」の欄に表示された時間のズレがわかりました。
その分を加味して、本当のCギア起動時間を計算しましょう。
後は、「起動」の時間にゲームを起動し、上記で計算した時間にCギアを起動するだけ。
Cギアの起動は0.01秒単位で指定されているので、なかなか難しいですが、
普通に捕まえるよりははるかに高い確率で望みどおりの個体値のポケモンを入手できます。
(8)さらなるテクニック
現時点では、望みどおりの性格のポケモンを入手する方法がありません。
「シンクロ」の特性を持つムンナやリグレーなどを先頭にしておくと、
それと同じ特性のポケモンが出やすいようなので、利用する手があります。
あらかじめ捕まえたいポケモンの性格と同じ性格のムンナかリグレーを捕まえてください。
また、マスターボールを使わない場合、伝説のポケモンは非常に捕まえにくいです。
そのため、苦労して捕まえたら目的の個体値じゃなかった…ということは避けたい所。
目的のポケモンの素早さの個体値は大体31でしょうから、
個体値31の時のみ先制されるような素早さに調整したポケモンを用意します。
そうすると、もしこちらが先制した場合は相手のポケモンが目的のものと違うことがわかるので、
無駄に捕まえる努力をしなくて済みます。
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